教会規則(案)の学び① 教会の信徒
川﨑 信二
教会役員会にて教会規則案が決議され、4月27日の教会総会に議案として提出されます。内容は教会員に配布されていますので事前にご確認ください。この規則は日本基督教団教規(準則)に基づくもので、いわば教会に必要な最低限のものが定められています。
既に宗教法人規則(世俗法)をもっていますが、教会規則は教会法といって信仰の事柄を扱っています。これは国家権力でさえも介入できない教会のアイデンティティなのです。今回はその中で重要なものを取り上げます。
第2章 信徒
第5条 この教会の信徒は、バプテスマを受けてこの教会に入れられた者、および転入会を承認された者をいう。
第6条 バプテスマを受けることを志願する者は、役員会が信仰の試問をおこなって、承認した上で、礼拝においてバプテスマをおこなう。
バプテスマは洗礼のことです。復活の主イエスは使徒たちに「あなたがたは行って、すべての民を弟子としなさい。彼らに父と子と聖霊の名によってバプテスマを授けなさい」(マタイ28:19)と命じられました。
最後の晩餐で、弟子の裏切りに対する十字架の死による赦しと救いを主ご自身が示されました。ですから、罪を悔い改めて信仰を告白するのです。受洗は主の弟子となることを意味します。罪を自覚することが受洗の前提となります。
「口でイエスは主であると公に言い表し、心で神がイエスを死者の中から復活させられたと信じるなら、あなたは救われるからです。実に、人は心で信じて義とされ、口で公に言い表して救われるのです。(ローマ10:9-10)
まず、心で主イエスを神であると信じること。そして神と人との前で公に信仰を言い表すこと。洗礼は神の業ですが、人の意志を神が用いて下さいます。
洗礼はイエスの受難と復活と関わっていて(ローマ6:3-5)、
主イエスが流された水と血によって罪が赦されるという理解になります(ヨハネ19:34)。教会員は復活された主の体(教会)に繋がる者となるのです。