イエス・キリストによる贖い
川﨑 理子
「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない。」ヨハネによる福音書8章11節
姦淫の女とイエス様との出会いは、同じヨハネによる福音書4章でイエス様が井戸の前でサマリアの女に出会う場面を思い起こさせます。「姦淫した」「五人の夫がいた」…二人の女性には「罪を犯した」という共通点があります。
さらに二人とも「罪を犯した自覚」がありました。姦淫の女は現行犯でしたから当然でしょう。サマリアの女が朝夕の水汲みの仕事を昼間していたのは人目を避けていたからです。その点で彼女にも「罪の自覚」があります。
悪いことをしたら裁かれるのは当然です。規則を破れば罰金などを支払う義務が生じます。しかし、この二人はイエス様に出会ったのです。イエス様は冒頭のみ言葉によって姦淫の女の罪を赦し、罪から解放されたのです。
イエス様のほうから二人に近づき、言葉をかけられたのです。ここに神様の愛を感じます。
「ラストマイル」という映画を観ました。大手ショッピングサイトの配送段ボールが爆発する事件。物流を扱った映画で、台風10号や米不足による流通問題と重なり、引き込まれました。お客様に荷物が到達するまでの物流の最後の接点「ラストマイル」では「贖罪」という言葉が出てきて、「償い」の意味で使われていました。ネタバレにな
るので詳しい事は書けませんが、一人一人がその人生で負うものとは何か、を考えさせられました。
私たちは主イエスの十字架の贖いにより、償いきれない大きな罪を赦していただきました。
「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。」
主のお言葉に感謝します。