母の日を前に思う
朝位 真士
5月8日は母の日です。世間では日頃疎遠になっている母への感謝を表す日です。私の母は五十数年前、50歳で召天しました。6月25日午前0時45分頃だったと記憶しています。母は大変世話好きで、私共に優しく、従業員の方々にも親切で、皆から慕われていました。「親孝行したいときには親は無し」と言われている如くです。信者ではありませんでしたが、私の信仰には大変理解がありました。私がもう少し熱心であったら、母を信仰に導いたと思います。父は晩年、本田弘慈先生によって導かれ、キリスト教式で葬儀ができました。75歳でした。
さて、母の日の起源について記します。アメリカ・ヴァージニア州ウェブスターのメソジスト教会に、アンナ・M・ジャーヴィスという教会学校の教師として26年間奉仕した婦人がいました。その後ジャーヴィスは亡くなり、教会での追悼会の時、娘のアンナは以前お母さんから聞いた「あなたの父と母とを敬え」の箇所を思い出し、たくさんのカーネーションの花をささげ、お母さんを偲びました。このことが列席者一同に大きな感動を与え、やがて有名な百貨店王といわれ後に大臣になっても教会学校の校長を続けたジョン・ワナメーカーの賛同を得、同氏の店頭で5月第2日曜日に盛大な祈念会が催されました。これが母の日の始まりで、1908年(明治41年)のことでした。1914年にアメリカ議会は5月第2日曜日を母の日と定め、国旗を掲げてお母さんに敬意を表すことになり、やがて母の日は全世界に広まったのです。
教会は「母なる教会」と一般的に言われています。私の母教会は北九州復興教会で、1961年12月24日、18歳の時に救われて、62年目を迎えます。私自身、信仰成長をしていきたいと思います。