2016/10/9 週報メッセージ

   免許更新の人生   
                                                                                                        朝位 真士
  「主に従う人は主を避けどころとし、喜び祝い、こころのまっすぐな人は皆、主によって誇ります。」(詩編
六四・一一)
 私は先日、運転免許更新手続きを終了して三年間の運転許可を得た。昭和四一年九月二一日に免許を取得してはや五〇年目となった。クリスチャンになって五五年を経過し、伝道者となって四一年目。やっと少しずつ、クリスチャンとして伝道者として、小さな経験と恵みと祝福を得ている。本来であれば、もうリタイヤの年代であるかもしれない。教会の牧師以外にも、さまざまな御用や責任を担っている。私は自分の能力以上の責任を負っている。年齢も人生の後半に来ている。最近、自分の責任の重大さに悩んでいた。しかし、藤本満先生の『祈る人びと』という霊想書に大変励まされた。少し長いが引用させていただく。
  元日銀総裁の速見優さんが、日銀総裁を引き受けられたときは、七十三歳という年齢だったそうです。金融
 システムの不安、デフレ懸念、日銀内部の混乱と非常に難しい時期に、七十三歳というご年齢で、その職務を
 背負った理由は、明快でした。「引き受ける決意をしたのは、『神の召し』だと判断したからです。」……
  五年間の在任中、国会に参考人として質問を受けた回数は、なんと四百回を数えたそうです。厳しく追及さ
 れたり、政策上の難しい決断を迫られたとき、速見さんは、いつも教会の十字架を見上げて祈り、祈りながら
 三つのことを自分に言い聞かせたそうです。「主、ともにいたもう。」「主、我を愛す。」「主、すべてを知
 りたもう。」
 私は、十月六日が誕生日である。主の御用のため、これからも主イエス様のために「免許更新の人生」を歩んでいきたい。「だから、キリストと結ばれる人はだれだも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた」(Ⅱコリ五・一七)