「断食祈祷聖会二〇一六」に出席してⅡ
朝位 真士
朝位 真士
先週に引き続き、深谷春男師が「ヒュぺル・ニコメン(輝かしい勝利)」と題し、ローマ八・三四~三九を通して語られたことを記します。
この題の言葉は、新共同訳で「輝かしい勝利」と訳されています。「ニコメン」が「勝利する」で、「ヒュペル」は
「超」というような意味で使用される接頭辞です。「超勝利者となる」「輝かしい勝利」「勝利者以上」「ゆうゆうと
勝つ」というような「圧倒的勝利者」になるのは「わたしたちを愛してくださる方による」とパウロは言います。これ
はまさに、わたしたちの罪のために十字架にかかって罪を滅ぼし、復活して死を打ち砕かれた主イエスと父な
る神の愛によるのであります。パウロの念頭には「個人の救い」の項目の内容を閉じるに当たり、三章二一節
以降この八章まで語り続けた救いの内容が駆け巡っているように思います。すなわち「十字架の贖罪」(ロー
マ八・二)を中心とした「永遠の命」「肉体の復活」「万物の復興」「神の最善の摂理の御手」「神の予定」「再臨
のキリストと共なる栄光」等々の神の恩寵が語られてきたのです。二〇一七年に「宗教改革五〇〇周年記念
の年」を迎えます。わたしたちプロテスタント教会にとって実に意義深い年になることと思います。神の臨在と
神の御言葉にサンドイッチされた圧倒的に勝利的な人生、神の愛へと変容された信仰の高嶺を共に歩みたい
ものです。ハレルヤ!!
他に、「伝道者・牧師の人材育成」(西岡義行師)、「日本宣教の特殊性と活用法」(清野勝男師)、「アジアとイスラム圏宣教」(奥山実師)、「キッズ・ミニストリー」(西村希望師)、「高齢者宣教」(中島真樹師)が語られました。私はこの断食聖会に部分的参加が許され、人数は少数でしたが日本宣教のため、リバイバルのために真剣に断食して祈られている教職・信徒の方々の姿に強いインパクトを感じ、二〇一六年も開拓精神をもって宣教・牧会に励んでいきたいと神の前に祈らされ、感謝でした。