2015/3/8 週報メッセージ

   研究会Fグループの発題を聞いて   
                                                                                                           朝位 真士
 
 私はかつて、「断食聖会」においてY牧師の「日本ではなぜ福音宣教が実を結ばなかったか」という発題を聞いたことがある。5人の共同研究者による研究発表を小冊子にまとめたもので、著者の一人S牧師の許可を得て、もう一度日本宣教の弱点を考えてみたい。簡単に記すと三つの論点になる。
 (1)キリストの心を具体化していない教会であったから。①聖書に基づかない教会。②日本社会に迎合している。③知的信仰に偏った。④伝道・運営がへた。⑤教会の疲弊・閉塞感。                         
 (2)島国的劣等感の束縛。①日本社会から教会が離れ過ぎた。②日本人の和魂洋才。③島国という特性から来る問題。④クリスチャンの西洋コンプレックス、排他性、閉鎖性。⑤敗戦による縮み。             
 (3)牧師・指導者が未熟だった。①牧師・指導者の心が狭い。②牧師の説教が悪い。③牧師の伝道力が弱い。④神学教師・牧師の実践神学が弱い。⑤用語の選択を誤った。                                   
 以上のような内容であった。5人の共同研究者のうち二人は、私が個人的に親しい方である。私共の教会にも毎年チャペル・コンサートに講師として来られているK牧師もその一人である。私はこの共同研究の発題を聞き、本を著者より取り寄せた。もう一度自分の牧会者・伝道者としてのありかたを考えさせられた。