2014/9/7 週報メッセージ

   49回教誨師中央研修会に出席して
                                                                                                        朝位 真士
  私は9月1日(月)~3日(水)迄、教誨師中央研修会に出席した。場所は法務省庁舎地下大会議室である。全国から約200名の教誨師やその関係者が集合した。今回の目的に「少年施設に所属し、中央研修会に出席経験のない教誨師を対象に、矯正行政の施策や方向性並びに矯正施設の収容動向等を理解し、また、教会のあり方等について研究討議を行い、もって教誨実施に必要な広い知識や技能の習得を図り、教誨活動の向上に資する」とある。
 第1日、13時30分開会。基調講演、演題「少年矯正の現状」~少年院法改正を踏まえて~、講師、法務省矯正局少年矯正課長柿崎伸二氏。記念講演、演題「最高の出会いが人を変える」、講師、ワンステップスクール伊藤学校校長伊藤幸弘氏。彼は元暴走族の総長で、1万5千人の部下がいて、世間を騒がせていた名だたる悪人で、少年院・刑務所に服役していたが、善良な人との出会いがあった。愛情に飢えた者に無償の愛を与えて、伊藤氏の心を変えた元会社の社長と、憎んでいた父親の本当の愛を知った。更正して若い少年少女、特に非行に走っている男女に対して、愛が人を立ち直らせるということを確信をもって力強く語っている。
 2日目、協議会、テーマ「私の教誨活動」で、4人の発題並びに分科会、全体協議があった。3日目、記念撮影。講義、テーマ「全国教誨師連盟の組織と教誨師の心得」について全国教誨師連盟理事長近藤哲城氏が語ってくださった。閉会式があり、修了証授与式があって解散した。
 今回の大会に出席して、青少年の犯罪が多発している現代社会に於いて、まことに教誨師はどういう仕事をすべきであるか、また私達の小さな奉仕が社会に少しでも役立っているとすればなんと幸いなことであろうかと思った。なおこの働きのために祈って欲しいと願う次第である。