2014/8/10 週報メッセージ

   最近考えている事
                                                                                                           朝位 真士
  『教会論入門』(桑田秀延著)の「教会の様相」によると、今日世界に存在するキリスト教は大別するとロマカトリック教会、ギリシャ正教会、プロテスタント教会となります。桑田先生は「教会とは何か」という中で、二つの聖句を引用されています。「イエス・キリストという既に据えられている土台を無視して、だれもほかの土台を据えることはできません。この土台の上に、だれかが金、銀、宝石、木、草、わらで家を建てる場合」(第1コリント3・11~12)とあり、教会建設の土台はすでにすえられており、この土台はイエス・キリストであるということです。その2は使徒20・28、「聖霊は、神が御子の血によって御自分のものとなさった神の教会の世話をさせるために、あなたがたをこの群の監督者に任命なさったのです」というのであります。これは常識や人間の頭脳から引き出された考えではありません。ただ聖霊によってキリストへの信仰を与えられたもの(第1コリント12・3)のみがとらえ告白することの出来る信仰告白であります。その信仰というのも漠然とした信仰ではなく、イエス・キリストと彼における贖罪の信仰であり、こうした明確な信仰が教会信仰の基底には要求されているのです。
 次に聖書が教会の名称としてかかげている重要な言葉に「神のイスラエル」(ガラ6・16)というのがあります。これは神の民を意味し、旧約以来の伝説をつぐ大切な言葉です。ここで取り上げたいのは「キリストのからだ」です。聖書がかかげている教会の名称中で、最も重要で基本的なことばです。キリストの教会は、歴史的には彼の死と復活の後、ペンテコステの際開始されました。神の救い、経綸は旧約時代より始められ、時が満ちてイエス・キリストが地上に遣わされました。これが福音の出来事で、神の救済史の中心的事実であります。