最近考えている事
朝位 真士
教会についてここ2~3回書いていることを今回も語ってみましょう。エペソ人への手紙に「このキリストにあって、建物全体が組み合わされ、主にある聖なる宮に成長し、そしてあなたがたも、主にあって共に建てられて、聖なる神のすまいとなるのである」(1章21~22節)と記されています。今回も『教会論入門』(桑田秀延著)より引用させていただき、考えてゆきたいと思います。
朝位 真士
教会についてここ2~3回書いていることを今回も語ってみましょう。エペソ人への手紙に「このキリストにあって、建物全体が組み合わされ、主にある聖なる宮に成長し、そしてあなたがたも、主にあって共に建てられて、聖なる神のすまいとなるのである」(1章21~22節)と記されています。今回も『教会論入門』(桑田秀延著)より引用させていただき、考えてゆきたいと思います。
この世界にあるキリスト者のあり方は、個人キリスト者が聖書を読んで信仰に生きるというだけでなく、教
会という信仰の共同体として1900年の間歴史の中で戦いつづけてきた信仰の群れの流れの中へ、自分も教
会も教団も明確な信仰をもって参加するという、教会信仰の生きた意識がたいせつです。キリスト者は単なる
個人キリスト者としてあるのでなく、昔からあり今日あり主の再臨まで至る主の教会のメンバーとしてその中
であるべきです。今日世界に存在するキリスト教会は大別するとロマ・カトリック教会、ギリシャ正教会、プ
ロテスタント教会となります。宗教哲学者トレルチは、歴史上のキリスト教を教会型と分派型と神秘主義の三
類型に分けています。
教会型の教会というのは、内面だけでなく現れた面にも意を注ぎ、教会が一つの組織体に形成されることを
重んずる型の教会と見てよい。この教会の利点は、一つの組織体として形成され、個々の教会、教職信徒み
会という信仰の共同体として1900年の間歴史の中で戦いつづけてきた信仰の群れの流れの中へ、自分も教
会も教団も明確な信仰をもって参加するという、教会信仰の生きた意識がたいせつです。キリスト者は単なる
個人キリスト者としてあるのでなく、昔からあり今日あり主の再臨まで至る主の教会のメンバーとしてその中
であるべきです。今日世界に存在するキリスト教会は大別するとロマ・カトリック教会、ギリシャ正教会、プ
ロテスタント教会となります。宗教哲学者トレルチは、歴史上のキリスト教を教会型と分派型と神秘主義の三
類型に分けています。
教会型の教会というのは、内面だけでなく現れた面にも意を注ぎ、教会が一つの組織体に形成されることを
重んずる型の教会と見てよい。この教会の利点は、一つの組織体として形成され、個々の教会、教職信徒み
なが、そのもとに統一せられていることです。欠点は、内なる信仰的生命が伴わないで、形成された儀式や教
義のみが横行するようになる危険性があります。
分派型の教会は、ヨーロッパでは教派と同義に用いている。よい点は、外形より内的生命を重んずるが、同
時に熱狂的で既存の教会や社会に対して非協力的で、極端な思想や行動となって現れる場合がある。
分派型の教会は、ヨーロッパでは教派と同義に用いている。よい点は、外形より内的生命を重んずるが、同
時に熱狂的で既存の教会や社会に対して非協力的で、極端な思想や行動となって現れる場合がある。
つづく