2014/7/13 週報メッセージ

   最近考えている事
                                                                                                        朝位 真士
  私が最近考えている事は、「教会」とは何かという事です。神学者の桑田先生の『教会論入門』からいくつかの事を学んでみましょう。
  
  教会ということによって何を考えるでしょう。それは会堂のことではないのでしょう。会堂よりもその教会
 に属している教師や信徒をより重要に考えるべきでしょう。しかし、ほんとうは、何よりもイエス・キリスト
 の教会を心にいだくべきでしょう。聖書によると教会は「キリストのからだ」として全体の教会であることを
 理解すべきで、教会には歴史的な伝統や系列があり、それによって教会の考え方もいろいろちがった所が出
 てきます。こうした中にあって、教会とはいったい何か、その意味は何かが問題となります。
  教会は聖書の説く大きな信仰である。
    教会、エクレシアは、もともとギリシャ市民の集会とか議会とかの意味から、キリストの民の意味に転用さ
 れたもので、新約聖書のうちに数多く用いられています。旧約聖書には、主の民、神に選ばれた選民の思想
 信仰があり、神はその民イスラエルを用いて、歴史の中でその経綸を行い給うと信ぜられ、これは旧約の重
 要な思想であり、大きな信仰であります。新約における教会信仰は神の民がキリストの民となっている点で新
 しい展開があるわけです。これは具体的にはイエスの死の前においてでなく、死と復活の後、使徒言行録に
 記されている聖霊降臨日の出来事として生起しています。この時はじめて最初のキリスト教会が生まれたわ
 けです。
 
  教会の思想と信仰とは遠く旧約に根ざし、新約の使徒行伝において生きた信仰の事実として歴史の中に生起した、聖書に基づく大きな信仰であるとのことであります。次回は、「教会は、常識によってでなく聖霊により、信仰によって理解される」という事を、先生の本より学びたいと思います。