2014/11/30 週報メッセージ

   待降節(アドベント)を迎えて
                                                                                                          朝位 真士
 
  アドヴェントとは来臨の意味で、主イエスの受肉された降誕を迎える心の準備をするとともに、再臨の準備の時ともされています。フランス・スペイン地方の教会で、クリスマスに洗礼を受ける準備の期間を40日間として守ったのですが、後にローマ教会がこれを取り入れ、クリスマスを迎える準備の時とし、11月30日に最も近い主日から始まるものとされ、降誕節4週間前の日曜日から救い主を待ち望むように守られております。アドベント・クランツにローソクが4本立てられますが、このローソクがクリスマスの四週間前の日曜日から1本ずつ点火され、最後に4本とも点火されることになっています。
 人類の歴史を紀元前(BC=キリスト以前)、紀元後(AD=ラテン語でキリストが来られてから後の「主の年」)に二分します。イエス・キリストの誕生が今も世界中で祝われるのはなぜでしょうか。なぜ彼の誕生を境に歴史が二分されるのでしょうか。それは全人類に対する熱いメッセージが、救い主の誕生に込められているからです。クリスマスは「昔あるところに……」というおとぎ話ではなく、実際にキリストが生まれた史実であるということを是非知りたいと思います。
 私はクリスマスの時に受洗しました。1961年(昭和36年)12月24日(日)、北九州復興教会の山中日出刃牧師より受洗させていただきました。18歳の高校3年生の時です。以来53年間、あの時信仰の決断へと18歳の若者を導いてくださった母教会の先生を始め、信者の方々の祈りに深く感謝しています。今年も受洗される方が一人でも与えられることを、このアドヴェントの時期に強く思う今日この頃です。