マルコ福音書の学びに際して
朝位 真士
朝位 真士
二〇一四年よりマルコ福音書を礼拝で学ぶことを、神から示された。それに先立って、マルコ福音書について学ぶに際して、いくつかの事を予備知識として述べてみたいと思う。マルコ福音書の資料はだいたい四つに分類できる。①「例話」で、断食問題(二・一八~二二)、安息日の摘穂(二・二三~二八)、子供の祝福(一〇・一三~一六)など。②「奇跡物語」で、暴風(四・三五~四一)、墓場の男(五・一~二〇)、ヤイロの娘(五・二一~二四、三五~四三)など。③「訓言」で、着物と皮袋(二・二一~二二)、聖霊をけがす者(三・二七~三〇)、種まきのたとえ(四・二九)など。④「聖伝」で、洗礼(一・九~一〇)、変容(九・二~九)、荒野の試み(一・一二~一三)など。その目的には第一に宣教があった。
「神の子」は本書では四回用いられており(三・一一、五・七、一四・六一、一五・三九)、この他に、洗礼の時(一・一一)、変容の時(九・七)、黙示録再臨に関する言葉(一三・三二)に現れているのも合わせ考えられる。
神とイエスとの関係は、父と子の関係であり、イエスにおいて超越的神の力が現れている。旧約において、イスラエルや国王が神の子と呼ばれ、他の宗教でもそのような用法があるが、マルコにおいては、イエスは真に神の性質を備えた神の子であって、救い主であることを意味している。イエス・キリストの福音は、イエスの宣べ伝えた福音であるとともに、イエスによって到来した福音でもある。イエスによって到来した福音でもある、イエスの地上活動の使命は、福音を宣教することであり、しかもそれは神の国の福音を宣教することであった(一・
一四~一五)。
メッセージのためにお祈りください。
「神の子」は本書では四回用いられており(三・一一、五・七、一四・六一、一五・三九)、この他に、洗礼の時(一・一一)、変容の時(九・七)、黙示録再臨に関する言葉(一三・三二)に現れているのも合わせ考えられる。
神とイエスとの関係は、父と子の関係であり、イエスにおいて超越的神の力が現れている。旧約において、イスラエルや国王が神の子と呼ばれ、他の宗教でもそのような用法があるが、マルコにおいては、イエスは真に神の性質を備えた神の子であって、救い主であることを意味している。イエス・キリストの福音は、イエスの宣べ伝えた福音であるとともに、イエスによって到来した福音でもある。イエスによって到来した福音でもある、イエスの地上活動の使命は、福音を宣教することであり、しかもそれは神の国の福音を宣教することであった(一・
一四~一五)。
メッセージのためにお祈りください。