2013/9/1 週報メッセージ

   日本伝道の幻を語る会(その二)
                                                                                                         朝位 真士
  前回に引き続き、石田学先生の講演を記します。先生は「老人よ、若者よ、夢を見よ」の中で、ヨエル3・1、コロサイ3・1~5の聖書を引用されて、次のように語られました。
 
  コロサイのクリスチャンたちは現実の問題や困難に心奪われ、世の中の風潮に迎合し、地上のことばかりに
 心引かれ、上を見ることをしなくなっていたのです。この呼びかけは、わたしたちに対する呼びかけでもあり
 ます。現代の日本は、いま休息に全体主義的になりつつあると思います。多くの人々が皆、景気の回復を優
 先課題に挙げ、その他の理念が背後に斥けられつつあります。人々の自由と尊厳が制限される方向へと世
 の中が動き始めています。……そのような社会の中で、教会は深刻な課題に直面しています。信仰的な生き
 方がしづらくなってゆく世の中にあって、わたしたちは教会に人が来ない、教勢が伸びない、若者がいない、
 教会の将来が心配だといった問題に悩まされ、わたしたちの心はそうした問題や課題に引き寄せられ、地上
 の事柄ばかりに目を向けすぎています。しかし、パウロはそんなわたしたちに「上にあるものを求めなさい」と
 呼びかけていると思います。わたしたちは普通の民ではなく、老人も若者も、おとなも子供も、男も女も、天に
 本国を持つ神の民、天の国を目指して世を旅する民です。「夢を見る。」それがわたしたち神の民の生き方、
 わたしたちの教会の在り方であるべきです。
 
 次にマルコ12・41~44を引用され、エルサレム神殿の出来事について語られた。一人のやもめが捧げた献金はレプトン銅貨2枚。しかしイエスは、「皆は有り余る中から入れたが、この人は乏しい中から自分の持っている物をすべて、生活費を全部入れたからである。」と語られました。石田先生のメッセージは次号へ続く。