2013/8/4 週報メッセージ

   教団教誨師会「研修会」に出席して
                                                                                                           朝位 真士
  私は7月29日~30日、軽井沢南教会で教誨師・教区代表者研修会に出席させていただいた。今回は、「教誨師として被収容者と関わって」「スピリチュアル・ペインとそのケア」という題のもとで、ジェームズ・サック先生(ルーテル学院大学教授、府中刑務所教誨師)の2回の講演があった。参加者は三十数名であり、某大学の学生数人も参加された。
 この集会に参加して、大いに学びをさせていただいた。特にサック先生の講演で、私は新しい境地を開くことができた。「刑務所で外国人との働きについて」ースピリチュアル・ニーズとケア。簡単に講演内容を記すと次の通りである。
 2008年9月~2013年7月(5年間の歴史)。①全体の統計、5年間55人、27カ国、387人の面接。②投獄の理由、麻薬85%、強盗・窃盗7%、殺人5%。③面接の仕方、一人あたり15分、英語と日本語。④面接内容、犯罪・罪意識、家族関係、神様と聖書、刑務所の活動。⑤刑務所に対する不満とありがたさ。⑥悩みと喜びの内容。⑦囚人たちの宣教。⑧神様との出会い。⑨スピリチュアル・ニーズ。⑩洗礼・葬儀・オリーブ油を注ぐ等。
 スピリチュアル・ペインの定義。意味の危機、人間関係の問題、損失、和解されていない傷。スピリチュアル・ペインのパターン。ゆるし44%、意味22%、関連性21%、希望13%。意味のペイン、「生きる意味を求める」。苦しむこと-意味=絶望、苦しむこと+意味=希望。