8月15日を前にして
朝位 真士
今年も8月15日の終戦記念日を迎える。1945年(昭和20年)8月15日からはや68年を経過しようとしている。多くの人の犠牲によって現在の平和が保持されていると思う。多くの方々が戦争の犠牲になって、平和の尊さをあらためて感じさせることである。1945年8月6日に広島に原子爆弾が投下され、9日には長崎にも投下された。今も被爆された方々の苦しみが続いている。被爆された方々の記事を読むと心が痛む。9日は北九州工業地帯であった小倉に投下する予定であったが、天候不順で長崎に変更されたと聞いて、本当に心が痛む。私は当時小倉に住んでいた。幼児であったが、もし小倉に投下されていたなら今日の私はいない。また私の家族・親類も生存していないと思う。多くの人の犠牲の上に私共が生かされていると思うと、私はもっともっと感謝しなくてはならないと思う。
私は献身する前に商社に勤務していた1969年、東京勤務の時に箱根で開かれたケズィック・コンベンションという大聖会に参加した。そこでスコットランドのジョージ・ダンカン博士のメッセージを聞き、献身の決意をした。献身準備のために1年間淀橋教会で、小原先生、峯野龍弘先生のご指導を受け、1975年に神学校を卒業。北九州復興教会にて1994年まで19年間副牧師をさせていただいた。1994年4月、桜ヶ丘教会に家族4人で赴任させていただき、1997年に新会堂が与えられて、今日まで桜ヶ丘教会で奉仕をさせていただいている。もし68年前、原子爆弾によって命を落としていたら、今日の私共はなかった。何か複雑な気持ちがする。主のあわれみだと神に感謝している。