四旬節(レント)を迎えて
朝位 真士
2月13日(水)に灰の水曜日を迎えた。復活祭46日前の水曜日は四
旬節の第一日で、死に対する備えと罪の悔い改めの必要とを思い起こさ
せるため、額に聖灰で十字架の印を付ける習慣から、灰の水曜日と呼ば
れるようになった。
四旬節(レント)は灰の水曜日に始まり、復活日前日までの主日を除
いた40日間である。この40の数字は、ノアの洪水の日数、イスラエ
ルの民がシナイの荒野をさすらった年数、エリヤが断食した日数、シナ
イ山においてモーセが断食した日数であり、主の受難(十字架)による
勝利と復活を待望させるのである。
今年の受難週は、3月24日(日)棕梠の日曜日。25日(月)実のない
いちじく。26日(火)枯れたいちじく、宮での論争、週末の予言。27
日(水)祭司長の陰謀、ナルドの香油、ユダの裏切り。28日(木)最後の
晩餐、訣別説教と祈り、ゲッセマネの祈り。29日(金)捕縛、裁判、十
字架、埋葬。30日(土)墓に番兵をおく。31日(日)イースター礼拝と
いうふうになっている。今年度は2012年4月8日(日)にもイースタ
ー礼拝があり、1年に2回イースター礼拝を迎えることができて感謝で
ある。私は毎日がイースターであり、クリスマスであればよいと思って
いる。そうすることによって十字架と復活を想起することができると思
う。