先週の説教要旨
朝位 真士
先週はルカ17章1~10節を通して「赦し・信仰・奉仕」という題で語った。
まず第一に赦しについて1~4節で語っている。「1日に7回あなたに対して罪を犯しても、7回『悔い改めます』と言ってあなたのところに来るなら、赦してやりなさい」(4節)とある。赦しの3原則としてICU学長であった鵜飼先生のことばを引用した。①理解することー人の行動にはいつも理由がある。人を非難する前に、その人を理解しようと努めれば、赦すことも容易になる。②忘れることー「赦すことのできる人間は偉大であるが、忘れることのできる人間は崇高である」とブリッシェスは語った。③愛することークリスチャンのアガペーは、相手が自分にどんな事をしてもただ相手の最大の利益の他何も求めないのである。宗教の教えの中では「赦し」ということが最も大切であると信じている」と語っている。
第二は信仰で、5~6節に「もしあなたがたにからし種1粒ほどの信仰があれば、この桑の木に、『抜け出して海に根を下ろせ』と言っても、言うことを聞くであろう」とある。「信仰があって神にだけ期待しているのであれば、奇跡を求めることをせず、神の国の到来のために必要なすべてのことをしてさえおればよいのである」とS・G・デフラークは語っている。
第三は奉仕で、7~10節に「『わたしどもは取るに足りない僕です。しなければならないことをしただけです』と言いなさい」とある。奉仕はクリスチャンとして当然の働きである。奉仕(祈り、教会出席、宣教、様々な奉仕活動)は信仰者の義務として当然である。奉仕されない方は、信仰の成長が未熟である。
「このたとえの目的は、神が私たちに属する一切を御自身のものとして主張され、私たちの身も働きも全面的に支配しておられることを示すことだ。」(カルヴァン)