牧会雑感
朝位 真士
「見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び。」(詩133・1)
私は7月30日(月)~31日(火)迄、日本基督教団教師会「総会・教区代表者会」に教誨師の一人として参加した。場所は国立オリンピック記念青少年総合センターであった。
教団から二十数名の参加者があり、全国教誨師達が集合した。少年院、拘置所、刑務所等で奉仕しているキリスト教の教誨師の代表として集まった。日頃傷つき、捕らわれた魂に主の赦しと福音を伝え、慰め、更正に役立てていただくために教誨師が任命されている。仲間との話し合いは共通の課題や悩みもあり、本当に有意な一泊二日の研修会であった。また今回は特別に講師として池田香代子先生(ドイツ文学翻訳者、口承文芸研究者。著書、『哲学のしずく』『魔女が語るグリム童話(正続)』。翻訳、フランクル『夜と霧』、ゴルデル『ソフィーの世界』、『完訳、クラシック・グリム童話』、ケストナー『エーミールと探偵たち』『猫たちの森』)の講演も聞くことができ、良い学びの時となった。
7月31日~8月1日迄は、最寄の牧師研修会が箱根であり、7名の参加であったが大変良き学びと親睦の時をもつことができた。2回の礼拝、各教会の報告、祈祷会と、私自身は今回少年院の教誨師として発題をさせていただいた。現代非行少年の実態と課題を30分位で語り、各参加者の意見と質問を受けた。私はこの発表のために少し準備をさせていただき、自分の奉仕内容を整理し、新たな決意と召命が与えられた。現代少年のため、また犯罪者のために参加者全員で祈った。シャローム。