東北被災地訪問をして
朝位 真士
7月16日より17日迄、東北被災地を旅行した。早朝仙台まで行き、仙石線で松島に行った。昨年3月11日の地震、津波に遭った地域で、地震で建物が損壊し、1m以上の津波が来て観光地が被害を受けた。観光客が来ないため地元の方々の生活は困難を要したようであった。
翌日仙石線で石巻まで行った。バスと電車を乗り継いで行った。途中線路が流失し、家が損壊、橋は倒壊、道路は地震・津波で変形していた。石巻に到着してタクシーをチャーターし、被災状況を地元の方々に説明していただいた。津波・地震・火災のため町全体が破壊されていて、水産業などの主要産業の大部分が廃業した。道路は陥落し、津波による水害の大きな傷跡を見て言葉を失ってしまった。テレビ、新聞、インターネット等で状況を見たり、聞いたりしていたが、現場を見て、実際復興まで何年かかるか想像がつかない感じであった。瓦礫と人の住んでいない家々が目につき、道路が遮断されて車が通行できない状態で、石巻のメインストリートもゴーストタウンのようであった。他の土地から来た人々で一時的に人口流動がある程度であった。
聖書の言葉に「彼らを一瞬のうちに荒廃に落とし、災難によって滅ぼし尽くされるのを」(詩73・19)とあるが、本来は我々が受けねばならない災難、荒廃である。私共は小さな働きであるが、今年のバザー収益全額を東北被災地の方々に少しでも役立てていただけたらと切に祈る次第である。皆様お祈りください。