牧会雑感
朝位 真士
先日、義母の葬儀に列席しました。彼女は101歳で天に帰られました。
「わたしは裸で母の胎を出た。裸でそこに帰ろう。主が与え、主は奪う。主の御名はほめたたえられる。」(ヨブ1・22)
御言葉の如く東北地方青森県十和田の三本木で三男八女の長女として誕生し、家族を扶養するために下働きをして、21歳の時、故小原十三司師より受洗し、結婚して8人の子供が与えられました。6人が生存して全員がクリスチャンとなり、5人は献身しています。東京にて夫妻で町工場を二つ経営し、49歳で未亡人となり、女手一つで6人の子供を養育しました。その間、教会建設のために多額の献金を捧げられました。S教会、T教会、A教会、N教会、S教会、K教会、S教会等、枚挙にいとまがないほど多くの教会建設に尽力されました。自分たちには一つの財産も持たず、借金もなく、皆捧げてこられました。
義母は信仰の人で、愛をもって仕える人でした。彼女のモットーは、①人に迷惑をかけない、②無駄な話はしない、③文句を言わない、④わめいたり、愚痴ったりしない、⑤人の悪口をいわない、というものでした。現在親族、身内の中から十人位の牧師、伝道師等が与えられて、一線で奉仕をしています。101歳で召天される数日前まで義姉と共に毎朝聖書を学び、祈りを捧げて、誰に対しても徹底的に仕える僕の姿で生きてこられました。キリストの僕として愛をもって生きてこられました。必ず大声で「アーメン」と言って祈っていました。主に栄光を帰したいと思います。
「すべての人との平和を、また聖なる生活を追い求めなさい。聖なる生活を抜きにして、だれも主を見ることはできません。」(ヘブライ12・14)