キリスト者生活の出発点
朝位 真士
信仰の結果、五つのことが与えられます。
①新生 キリストを信じることによって人間の内側に神から永遠の命が与えられ、新しく生まれ変わることです。信仰によって人間は永遠の世界、神の国に生きる命をもつようになるのです。死と滅亡の世界から永遠の命の世界へ移されることでもあります。
②義認 罪人が神の前に無罪とされ、義と認められることです。人間のもっている原罪には二つの要素があります。それは罪の性質と、さばきを受けるべき「とが」の二つです。前者は新生によって救われます。永遠の命が与えられることで、罪の性質が造り変えられ、清められていくからです。後者は義認によって解決されます。
③神の子となること 神の子として生きる新しい力のことです。神の子となるということは、神の家族の一員に加えられることであり、また神の国を受け継ぐ者とされることです。
④神との平和 人間の神に対する敵意がまったく取り除かれることです。そして神の前に絶対的な平安をもつことです。
⑤救いの確信 信仰によって与えられた祝福が決して変わるものでないことを、人間の知性、感情、意志のすべての人格的な機能をもって確認することです。キリストの福音を伝える手段、方法は変わっても、福音そのものは変わることがありません。神は真実であり、その愛と力において変わることがないからです。キリストの約束も不変です。この確信を、パウロはローマ8・35~39に語っています。ぜひ聖書を開いて見てください。
次回はクリスチャン生活の実質を記します。