2009/12/13 週報メッセージ

   待降節(アドヴェント)
                                                             朝位 真士
 アドヴェントとは来臨の意味で、主イエスの受肉された降誕に心の準備をするとともに、再臨の準備の時ともされています。主イエスの降誕祭(クリスマス)を祝う準備の期間です。毎年11月30日に最も近い主日から始まるように、クリスマスの日の4週間前の日曜日から待望の期間として守られています。教会ではこの4週間前の主日から1本ずつローソクを灯し、クリスマスが輝き、クリスマスの礼拝の喜びを一段と印象づけるものとします。
フランス、スペイン地方の教会で、クリスマスに洗礼を受ける準備の期間を40日間として守ったのですが、後にローマ教会がこれを取り入れ、クリスマスを迎える準備の時とし、降誕説四週間前の日曜日から救い主を待ち望むよう守られています。アドヴェント・クランツにローソクが4本立てられますが、このローソクにクリスマスの4週間前の日曜日から1本ずつ点火され、最後に4本とも点火されることになります。
 私が洗礼を受けて(1961年12月24日受洗)49回目のクリスマスになりますが、待降節を迎える度に主の御降誕を心から待ち望むと同時に、最近2つのことを考えるようになりました。1つは、この世の終末が近づいているのではないかということです。世界の気候変動、経済不況、少子高齢化、失業、インフルエンザ、愛が冷えたことによる犯罪の多発化等を見ると、まさに世の終わりと主の再臨が近いのではないかと思います。2つは、私自身の牧会者としての行く末についてです。現在は皆様のお祈りと神様のお恵みで支えられていますが、
いつ終わりが来るかわかりません。「イスラエルよ、お前は自分の神と出会う備えをせよ。」(アモス4・12) 悔いのない御用を全うしたいものです。