召天者記念礼拝に臨んで
朝位 真士
葬儀の後の記念の集いについては、私的・家族的な記念会と教会的な記念礼拝あるいは記念会とが考えられる。いつ、どのような時に記念会をもつかについて特別の基準はないが、キリスト教の歴史と伝統の中では、死後3日目、9日目、40日目など、主の復活の告知を表す3またはそれをさらに3倍した9、それに聖書的に象徴的な40に基づいた日数、年数などによる考え方があったようである。しかし、日取りについて特別の基準がない現状においては、適当な期間をおいた後、教会の暦に関連させて復活節や聖霊降臨節などの1日を選ぶことが意義深いと思われる。それは、死者を記念することがキリストにあって意味づけられ、関係者が集まってもつ記念会に「主にあって共に生き、共に主をあかしする」性格が明らかにされるからである。
教会としての公同の記念礼拝は、聖徒の日(11月初め)、復活節(3~5月)あるいは地方によっては8月中旬など、関係者が集まりやすい時を選んで行うことができる。(教団新しい式文)
さて今年は5月18日午前1時35分、99歳8ヶ月の生涯を終えて天国へ帰られたO姉のことを思い出す。私が1994年、桜ヶ丘教会に赴任してからのお付き合いである。Oさんは教会の漬け物を持参された。99年頃から浴風園ケアハウスに入室されていた。聞くところによると、洋裁を習われて、お元気の時は人々に教えられ、趣味の布絵で素晴らしい作品を数多く残された。姉は時には困難な人を助けられた。また妹の長男にあたる人が後見人としてよくお世話をされ、毎月忠実に月定献金を捧げられて、桜ヶ丘教会のことを支援してくださった。
今日集まられた御遺族の方々は、桜ヶ丘教会のために祈り支援してくださった故人のよき協力者であることを心より感謝いたします。