朝位 真士
序
今日は1コリント1・18~25節を通して聖書を学んで行きましょう。米田豊先生はこの所を資格と体験。教会内の分争。神の知恵と力である十字架。そして1~3挨拶と祝祷。4~7コリント信者の霊の賜物のための感謝。8~9彼らの将来に関するパウロの確信。10~13分争に関する訓戒。14~17パウロの使命。18~25神の力また知恵であるキリストと、その福音のあかしー愚かに見える十字架。26~29弱く見える信者。30~31私達のすべてであられるイエス・キリスト。以上のように分解しています。
コリントはギリシャの一都市である。ギリシャは当時の世界における文化の中心地であり、そこの人々は知識を重んじる余り、ナザレのイエスの宗教を浅薄この上ないものとして軽蔑していた。しかしこの世の知恵で神の奥義を理解することが出来ない。(神はこの世の知恵を、愚かにされ)(20)、知恵を頼む者が神を知ることが出来ないようにされる(21)。ただ知恵を求める者には、十字架による救いの道は愚かなものであるが、ここにこそ神の奥義がある。(22-24)。今も、牧師や伝道者の中には、イエスの人格ヤ教訓は説くが十字架のことはなるべく説かないという人がいる。しかし、人々が嫌おうが嫌うまいが、馬鹿にしようがすまいが、十字架こそは神の力である。(18)。これが福音である。(十字架につけられたキリストを宣べ伝える)(23)ところにのみ神の力は表れる。十字架こそ私達の誇りでなければならない。(ガラ6・14)。p351.神の奥義はとうていこの世の知恵で理解することが出来ない。この世の知恵は神の前には愚かなものであり、神なしの哲学や科学では神の奥義はわからない(19,20)。学問も地位もない者であっても、救いの体験を握る時、世の学問や地位が与えることの出来ない幸福を受ける。
本
一コリ18~25節を見て下さい。パウロは前節で、知恵の言葉に頼らず、ひたすら十字架の福音を宣べ伝えると言ったが、それは何故であるか。その理由をここで述べています。18節を見て下さい。「十字架の言葉」は知識をてらう人々には「愚か」に見える。イザヤ53・2p1149。現にアテネの人々はパウロの証言を聞いて笑ったのだ(使17・32)
p249しかしそれは「滅び行く者に」とってそう見えるのであって、「救いにあずかるわたしたちには」にはまさしく「神の力」なのであります。その力は人の力ではない。肉の力ではない。聖霊の力であります。生ける神の力であります。不思議な創造の力であります。人を罪から救って一変させる力であります。そこに神の言葉の力があります。神を信ずる者は、その力の事実を体験しています。だから世の中の批判に作用されず、確信は動かない。また感謝もつきない。救いに預かった確信のある人はいつも喜んでオリ、絶えず祈り、すべてのことを感謝することが出来ます。そしてこの素晴らしいイエス・キリストの福音を1人でも多くの人々に伝えずにはおられないのであります。イザヤ29・14節p1105
人間の知恵で救われるものでないことが旧約聖書イザヤ書に預言してます。知識を誇らず、純粋に神を信ずる者が祝福されることは、今も昔も同じことであります。(マタイ11・25~30)p20を見て下さい。
結び
もう1度1コリ18~25節を見て下さい。イエス・キリストと十字架の事実をありのままを人々に提供する。それを素直な心で信ずるならば、そこに救いがあります。ユダヤ人はしるしを請い、ギリシャ人は知恵を求める。現代社会においても、人はユダヤ人型か、さもなくばギリシャ人型である。前者は宗教に何かしるし、すなわち、目に見える御利益がなければ信ずるに足りないという。後者は自分の理性を最高の位置において、この審判に合格するものでなければ、、正しい信ずるに足る宗教ではないと主張する。しかし、パウロはわたしたちは、十字架につけられたキリストを宣べ伝える。救いはイエス・キリスト以外にはないのである。使3・1~10p217とp219使4・12節を見て下さい。生まれつき足の不自由な男の癒やしの記事です。キリストの弟子使徒ペテロとヨハネの2人のイエス様によって癒やされた記事です。感動的記事です。
さてもう1度1コリ1・23~25節を見て下さい。召された者自身にとっては、ユダヤ人にもギリシャ人にも、神の力、神の知恵たるキリストなのであります。かって無能と見えたキリストが、今は神の力なのであります。矛盾であり、愚かであると考えられた福音が、今ヤ人生の根本を解決してくれる最も深奥な「神の知恵」となっています。福音は「神の知恵」であり、「神の力」であります。私達は今年この町には主の民が大勢いるとの確信をもって福音宣教のために励みましょう。私達の罪のために十字架にかかって死んで下さり3日目に復活されて今も目には見えませんが聖霊様と姿で私達といつも一緒のおられるイエス・キリスト様と過ごしましょう。ハレルヤ